タイトルは先日、両国国技館で相撲観戦した際、購入した本です。著者は第35代横綱双葉山、戦前の大横綱です。不滅と言われている69連勝、年2場所の時代の12回優勝、内8回の全勝優勝と無敵を誇った方です。勿論、私は双葉山の相撲はビデオでしか相撲は観たことはありません。
多くの名言が散りばめられています。印象に残ったのは、「後手のさき」「受けて立つ」(相手が立てば立ち、機先を制す)」「基本の型を持つ」「頭で覚えるのでなく、体得する」「本場所は稽古の如く、稽古は本場所の如く」です。
これらを完全に自分のものにするには、日々の鍛錬、相当の努力が求められます。
まず、「後手のさき」「受けて立つ」は周囲に対する配慮を行ない、周囲にいい気持ちになってもらいながら、自分のペースに持っていくという意味で、私が求める生き方そのものであると考えます。ちなみに、この言葉、横綱白鵬関もよく使われます。双葉山を尊敬されている証でしょう。
又、「基本の型を持つ」というのは「理論」を自分のものにすることであり、すべての基本でしょう。これに個性、感性、情感といったものを加えることがどの世界でも必要であると思います。
「体感」「本場所は稽古の如く、稽古は本場所の如く」は努力によって初めて可能になることであり、自然体で生きることにつながり、それが成功の基であるということが言えるでしょう。
実に勉強になった名著に接しました。大切なのは、これを知識にするのみならず、自分自身が実践することです。
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