2013年12月31日火曜日

1年を振り返って

今日は大晦日、1年を振り返ってみます。

社会的には、景気が回復基調にあるものの、政局は安定せず、今一つの印象です。そんな中、明るい話題は2020年の東京オリンピック開催でしょう。個人的には、東北復興オリンピックということで、仙台を中心とした東北地方で開催してほしかったですがーー。

又、スポーツでは、尊敬する星野仙一監督が率いる東北楽天ゴールデンイーグルスがマー君の大活躍もあり、日本一となり、更に、同じように尊敬する横綱白鵬関が年4回の優勝、43連勝を成し遂げられ、嬉しく思いました。九州場所、4回観戦し、千秋楽には東関部屋の祝賀会に出席させていただき、楽しい時を過ごすことができました。

福岡に来られた演奏家のコンサートでは、何といっても、私の人生の師であるマエストロコバケンこと小林研一郎先生との再会が印象的でした。九響定期を指揮された際、お会いし、実に嬉しく思いました。又、世界的ピアニスト小山実稚恵さんとも顔見知りにさせていただくようになりました。オーケストラの演奏では、チョン・ミョン・フン指揮のフランス国立放送フィルとカンブルラン指揮の読売日響にすばらしいものを感じました。又、ツィメルマンのベートーヴェンの後期ソナタの演奏の奥深さにただただ圧倒されました。更に、フィンランドの世界的トランペット奏者ヨウコ・ハルヤンネの公開レッスンを受講させていただき、実にいい機会となりました。

MDCは福岡移転後、2年近くになります。社会福祉と音楽普及活動の連動という観点に立った地域に密着した社会貢献活動として、福岡市及び近郊の高齢者施設に伺ってのお客様参加型訪問コンサートが徐々に定着してきました。約20の施設で月に3~9回開催させていただき、累計62回に至りました。音楽面、社会福祉面それぞれにとって有意義である高齢者施設運営業務を絡めて、1+1=3になるよう努めております。普通の音楽家にはない特徴、オリジナリティーの発揮を目指して、一層、邁進していきます。目指すは、福岡地域貢献賞をいただけるような活動です(無論、賞目当てでありません。それは結果です)。

福岡はいい街です。エンターテイメントの土壌、活気があり、郷土愛に溢れたすばらしさを感じます。首都圏から移転し、今のところ、「三歩進んで二歩下がる」の日々ですが、前には進んでいると思います。福岡に来てよかった、と真に言えるよう、頑張ります。

そして、今年は、西日本国際音楽コンクール予選を突破し、7月の本選に出場、入賞という結果を得られました。又、12月には、日本アートマネジメント学会主催の第15回全国大会で、「社会福祉と音楽普及の連動による地域に密着した社会貢献活動の展開~心躍るお客様参加型コンサートの活性化を目指して~」と題し、発表させていただきました。音楽だけでなく、美術、演劇等多岐に亘る分野の有識者の方々との交流により、いろいろな出会い、新たな発見があり、実に有意義な機会となりました。

といっても、ヒトモノカネの好循環の観点で課題は山積です。おかげさまで、内外に仲間は増えてきましたが、自分自身、音楽力、人間力、マネジメント力等の飽くなき向上を目指し、組織としても個人としても、成長していく所存です。

最後になりましたが、今年1年、多くの皆様から支えられ、ご指導いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。来年も何卒、宜しくお願い申し上げます。最後になりましたが、皆様にとって、来年がいい年となるよう心より祈念申し上げます。


















2013年12月29日日曜日

ケア・ラポート野間殿でコンサートを開催させていただきました。






ケア・ラポート野間殿で、「戦後歌謡史を振り返って~昭和40年代の名曲~」という内容で、コンサートを開催させていただきました。この施設、5回目になりますが、顔なじみのご入居者も増えており、パフォーマンスしやすくなっています。

まず、いつものように、「ふるさと」を題材として、心を込めた演奏とそうでない演奏をトランペットで実演し、皆様にも、日本語の美しさを噛み締めて朗読していただいてから、歌っていただきました。更に、これも定番となっている「幸せなら手をたたこう」を身振り手振りも交えて、楽しんでいただきました。
 
メインは昭和40年代の名曲、「三百六十五歩のマーチ」「星影のワルツ」「知床旅情」「瀬戸の花嫁」「四季の歌」をトランペットで演奏し、皆様にも歌っていただきました。
 
又、途中、トランペットの楽器紹介として、いろいろなファンファーレの演奏等を交えて、音の出し方を説明させていただきました。
 
最後に、「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」をトランペットで演奏し、皆様にも大きな声で歌っていただきました。途中、当時の世相や歌手、作曲家の話を織り交ぜましたが、皆様にとって、懐かしい思い出が詰まった曲ばかりとのこと、心の通ったとても楽しいふれあいの時を持つことができました。
 
終了後、「楽しかった」「また来て下さいね」といったお声を掛けていただきました。正に、演奏家冥利に尽きます。次は1月12日(日)、その次は2月1日(土)、皆様との再会が楽しみです。
 
 
 
 
 
利に尽きますし、素直に嬉しかったです。再会を楽しみにしております。

2013年12月28日土曜日

デイサービスかすがこうえんでコンサートを開催させていただきました。



 
 
デイサービスかすがこうえん殿で第4回コンサートを開催させていただきました。会場に入るなり、何人かのご利用者から、「待ってました」「いつもありがとう」といったお声をいただきました。顔なじみの方も増えてきましたが、嬉しいことです。
 
まず、いつものように、「ふるさと」を題材にトランペット演奏で、心のこもった演奏とそうでない演奏の違いを体感いただき、皆様と一緒に心を込めて、この曲の歌詞の朗読を行ない、合唱しました。更には、手足を使いながら、笑顔を忘れず、大きな声で、「幸せなら手をたたこう」で楽しみました。
 
そして、メインは年末ということもあり、1年を振り返る意味も込めて、四季にちなんだ歌を特集しました。トランペット演奏をお聴きいただき、皆様にも歌でご参加いただきました。「四季の歌」「春の小川」「早春賦」「夏の思い出」「浜辺の歌」「七つの子」「紅葉」「冬の夜」等といった日本が世界に誇る名歌について、曲にまつわるよもやま話も交えて、楽しんでいただきました。
 
又、トランペットの楽器紹介として、いろいろなファンファーレの演奏等を交えて、音の出し方を説明させていただきました。
 
最後は、坂本九さんである「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」をタンバリン、鈴、マラカス、カスタネット等も使って、大合唱しました。アンコールとして、「アイーダ凱旋行進曲」をトランペットで演奏しましたが、ご利用者の方からのリクエストがあり、「高原列車はゆく」「リンゴの歌」をトランペットで演奏し、皆様と大合唱しました。
 
帰り際、皆様から「楽しかった」「また来てね」というお声を掛けていただきました。私も楽しかったです。皆様との再会を楽しみにしています。
 
 
 

2013年12月25日水曜日

アフリカ音楽は凄い!





 

ゆきやなぎ殿のクリスマスイベントにて、劇団AFRICA殿と一緒に、お客様参加型コンサートを開催させていただきました。
 
アフリカ音楽はなかなか馴染みが薄い方が多いかもしれませんが、打楽器やダンス主体に物凄い盛り上がりがあるのを実感しました。
 
クリスマスということで、まず、私が「きよしこの夜」をわざと感情を込めず演奏し、続いて感情を込めて演奏、お客様に違いを体感いただきました。そして、歌詞の意味をよく噛み締める琴が大切であることを説明し、一緒に朗読を行ない、合唱しました。
 
次は、劇団AFRICAによる世界平和を祈る「ヤンカディ・マクル」、お客様には皆が持っている楽器「手拍子」で参加いただき、会場一体が拍手の嵐となり、本当にすばらしかったです。途中、「幸せなら手をたたこう」も入り、音楽にジャンルの垣根はないことを再認識しました。
 
そして、雰囲気をガラッと変えて、「ホワイトクリスマス」をトランペットソロで朗々と演奏し、楽しんでいただき、最後は、劇団AFCICA殿と一緒に、「ジングルベル」で盛り上がり、会場一体をクリスマスモードにさせていただきました。
 
すばらしいパフォーマンスをして下さった劇団AFRICA殿に心より感謝申し上げます。初めて共演させていただきましたが、お客様参加型コンサートというコンセプトで同じ方向性にあるのを強く感じました。今後とも、どうか宜しくお願い申し上げます。
 
 

2013年12月24日火曜日

そよかぜ殿クリスマスコンサート!







 
 
NPO法人そよかぜ殿でクリスマスコンサートを開催させていただきました。このNPO、西鉄雑餉隈駅近くで、MDCが目指している「地域に密着した社会貢献活動」として、高齢者を主体として、障がい者、近隣住民が一体となって、音楽、美術、落語等を楽しむイベントを日々開催されており、正に、MDCの手本とも言える法人です。

まず、「ふるさと」を題材として、トランペット演奏で、心のこもった演奏とそうでない演奏の違いを体感いただき、皆様と一緒に心を込めて、この曲の歌詞の朗読を行ない、合唱しました。更には、手足を使いながら、笑顔を忘れず、大きな声で、「幸せなら手をたたこう」で楽しみました。本音を申し上げて、ここのお客様、かなりお元気であり、すばらしいものを感じました。

メインはクリスマスソング、「サンタが街にやってくる」「諸人こぞりて」「ジングルベル」「きよしこの夜」「ホワイトクリスマス」をトランペットソロで演奏し、皆様と一緒に歌いました。随所に、「いつの曲か?」「どこの国の曲か?」といった質問や曲にちなんだよもやま話も交え、楽しんでいただきました。

そして、最後に、「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」を皆様と一緒に合唱しました。
 
そして、終わったあと、月に1度開催されている「歌声喫茶」に参加させていただきました。昭和30年代に流行ったものであり、タイムスリップした感じでしたが、実に、皆様、生き生きされており、本当に歌を楽しんでおられ、音楽はこうあるべき、というのを強く感じました。

 「また来てね」「楽しかった」のお言葉もいただき、本当に嬉しく思いました。皆様との再会を楽しみにしていますし、そよかぜ殿と是非、これからもご一緒させていただく機会を多く持たせていただきたいと強く願っております。
 
 

2013年12月22日日曜日

あ・うんの家殿でコンサートを開催させていただきました。





あ・うんの家殿でコンサートを開催させていただきました。この施設は今年3月に続いて、2度目、久々でした。

まず、「ふるさと」を題材として、トランペット演奏で、心のこもった演奏とそうでない演奏の違いを体感いただき、皆様と一緒に心を込めて、この曲の歌詞の朗読を行ない、合唱しました。更には、手足を使いながら、笑顔を忘れず、大きな声で、「幸せなら手をたたこう」で楽しみました。

メインは年末であり、今年を振り返る思いを込めて、日本を代表する四季にちなんだ名曲を特集、トランペット演奏と皆様との合唱で盛り上がりました。「四季の歌」に続いて、「早春賦」「北国の春」「夏の思い出」「知床旅情」「 七つの子」「学生時代」「冬の夜」「寒い朝」と叙情歌、流行歌を織り交ぜ、更に、随所に、「いつの曲か?」「この歌手の他のヒット曲は?」といった質問や曲にちなんだよもやま話も交え、楽しんでいただきました。

そして、最後に、「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」を皆様と一緒に合唱しました。

「また来てね」「楽しかった」のお言葉もいただき、本当に嬉しく思いました。皆様との再会を楽しみにしています。
 

2013年12月15日日曜日

NPO法人えすぺらんさ殿の餅つき大会でコンサートを開催させていただきました。


 
 
NPO法人えすぺらんさ殿の餅つき大会でコンサートを開催させていただきました。この法人はひきこもり児童、登校拒否児童等をケアされる団体、音楽で力、癒しを共有し合いたいという思いで、お引き受けしました。
 
音楽による自分自身の表現を楽しむことを皆で体感しよう、ということで、ただトランペット演奏をお聴きいただくだけでなく、皆様にも歌でご参加いただきました。
 
まず、「ふるさと」を題材にトランペット演奏で、心のこもった演奏とそうでない演奏の違いを体感いただき、皆様と一緒に心を込めて、この曲の歌詞の朗読を行ない、合唱しました。更には、手足を使いながら、笑顔を忘れず、大きな声で、「幸せなら手をたたこう」で楽しみました。
 
そして、メインは年末ということもあり、1年を振り返る意味も込めて、四季にちなんだ歌を特集しました。トランペット演奏をお聴きいただき、皆様にも歌でご参加いただき、楽しんでいただきました。「早春賦」「夏の思い出」「浜辺の歌」等といった日本が世界に誇る名歌、今は学校では教えていないようで(こういう曲は是非、後世に残してほしいと切に願っています)、どちらかというとお母様方が楽しまれたように思えましたが、「春の小川」「春が来た」「うみ」「七つの子」「紅葉」「きよしこの夜」といった曲では、お子様方の歌声も聞こえました。又、曲にまつわる逸話等をクイズ形式でご紹介させていただきました。
 
最後は、坂本九さんである「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」を大合唱しました。
 
アンコールとして、「天空の城ラピュタ」の「ハトと少年」を演奏しました。又、開演前には、トランペットやキーボードを実際に演奏してもらい、楽しんでもらいました。
 
いろいろあっても、音楽を心に前向きに頑張ってほしい、という思いを強くしました。皆さんで作られたお餅、豚汁、美味しかったですよ。ありがとうございました。 



2013年12月14日土曜日

ヒューマンライフケア大野城の宿殿でクリスマスコンサートを開催させていただきました。




ヒューマンライフケア大野城の宿殿でクリスマスコンサートを開催させていただきました。この施設は2度目ですが、1度目に続いて、皆様の元気な歌声にすばらしいものを感じましたし、お世辞でも何でもなく、皆様、明るく、力を分かち合えました。

まず、「ふるさと」を題材として、トランペット演奏で、心のこもった演奏とそうでない演奏の違いを体感いただき、皆様と一緒に心を込めて、この曲の歌詞の朗読を行ない、合唱しました。更には、手足を使いながら、笑顔を忘れず、大きな声で、「幸せなら手をたたこう」で楽しみました。

メインは、クリスマスソング、「きよしこの夜」「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」「諸人こぞりて」、季節感溢れる文部省唱歌「冬景色」「冬の夜」をトランペット演奏と皆様との合唱で盛り上がりました。随所に、「いつの曲か」「どの国の曲か」といった質問も交え、楽しんでいただきました。

そして、最後に、「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」を皆様と一緒に合唱しました。

重ね重ね皆様の元気な歌声、すばらしいかったですし、「また来てね」「楽しかった」のお言葉もいただき、本当に嬉しく思いました。再会を楽しみにしています。
 

グループホームさくら殿でコンサートを開催させていただきました。






グループホームさくら殿で、「戦後歌謡史を振り返って~昭和30年代の名曲~」という内容で、訪問コンサートを開催させていただきました。この施設、4回目になりますが、顔なじみのご入居者も増えており、パフォーマンスしやすくなっています。
 
本番は、まずふるさと」を題材として、心を込めた演奏とそうでない演奏をトランペットで実演し、皆様にも、日本語の美しさを噛み締めて朗読していただいてから、歌っていただきました。更に、これも定番となっている「幸せなら手をたたこう」を身振り手振りも交えて、楽しんでいただきました。
 
メインは昭和30年代の名曲、「ここに幸あり」「高校3年生」「いつでも夢を」「寒い朝」「こんにちは赤ちゃん」「学生時代」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」をトランペットで演奏し、皆様にも大きな声で歌っていただきました。途中、当時の世相や歌手、作曲家の話を織り交ぜましたが、皆様にとって、懐かしい思い出が詰まった曲ばかりとのこと、心の通ったとても楽しいふれあいの時を持つことができました。
 
終了後、「楽しかった」「次はいつですか」「また来て下さいね」といったお声を掛けていただきました。正に、演奏家冥利に尽きますし、素直に嬉しかったです。再会を楽しみにしております。
 

2013年12月11日水曜日

ツィンマーマンのピアノリサイタルに伺いました。

アクロス福岡で開催された世界的巨匠のツィンマーマンのピアノリサイタルに伺いました。

曲はベートーヴェン晩年の傑作のピアノソナタ第30番、第31番、第32番でした。ただただ、これらの名曲の奥深さを表現する音色、解釈に圧倒されました。正に、異次元の演奏、感動の極致になりました。

こうしたコンサートでは、アンコールは不要です。MDCの訪問コンサートはアンコールがあると喜ぶという感じです。比較するのは甚だ僭越ですが、レベルが違う!という感じです。一層、精進します。

日本アートマネジメント学会での発表を終えました。






12月7日、8日の2日間に亘り、九州国立博物館、九州大学大橋キャンパスで開催された日本アートマネジメント学会での発表を終えました。写りが悪いですが、写真は論文集です。

「社会福祉と音楽普及の連動による地域に密着した社会貢献活動の展開~心躍るお客様参加型コンサートの活性化を目指して~」というタイトルでした。概要は以下の通りです。

社会福祉と音楽普及活動の連動という新たな視点に立脚し、地域に密着した社会貢献活動の発展拡大中である。具体的には、コンサート会場に行くのが困難な方々の為の高齢者施設に伺っての日本の叙情歌、ヒット曲等の生演奏と歌を中心としたお客様参加型コンサートについて、201212月に開始し、201311月時点で53回を数え、2014年夏を目途に、累計100回に達する予定、現在、約20の施設にて、プロアマの音楽仲間との連携も含めて、継続拡大中である。しかし、こうしたコンサートはボランティア傾向が強く、お客様に真に楽しんでいただける質の高いパフォーマンスによるヒトモノカネの好循環が課題として挙げられ、飽くなき音楽力向上及び顧客ニーズ対応力強化の為のデイサービス施設運営業務遂行によるヒトとモノの充実を基軸として、社会変革型スポンサー探索、高齢者施設のサポーター化も含めた音楽普及活動事業化というカネ対策を実施中である。」

プレゼンテーション、普段の訪問コンサートのトークと異なり、原稿があり、それに基づき、考えを伝えるもの、ただ、プレゼンターが楽しむことが基本であり、それがお聴きいただく方々に伝わり、説得力につながるということを強く感じました。どうも、この気持ち、昨年5月に受けたコンクールのアジア国際コンサート本選において、体で覚えた感覚です。それ以来、「楽しむ」を基本に演奏したり、トークをしたり、といった気持ちになっています。

又、音楽に関連するプレゼンであり、差し棒の代わりに、指揮棒を使用し、笑いを誘い、雰囲気を和ませ、いい感じになったように思えます。

そして、何より、喋りは修正ができ、演奏より楽、というのも本音、その意味で、普段のテンションでできました。それに、予行演習を何度もしたことにより、発表30分ピッタリであり、安堵しました。

質問も含めて、以下の反応がありました。

1.情熱が伝わった。他の発表者は大学の先生等が多く、私のようなのは稀有であった 
が、何人かの先生から、「会社では、ああした気合いが入った発表をしないと、仕事にならないのでしょうね。大学では、淡々と授業することが多いので」といったコメントもあった。
2.日立での経験がどのように活かせるのか、という質問があったが、それについては以下の通り返答。
20年以上、資材業務に従事したが、収益に直結した部門であり、又、外注管理等も含めて、経営知識も求められ、社内外の調整も重要であり、人間力が基本である。そうした経験により、組織マネジメントができると考える。電機メーカーも文化芸術も事業化の基本は同じであり、最初から音楽家になった人にはない強みとして、一層、レベル向上に努める。
3.一流演奏家はただ演奏したいだけで、こうした社会貢献活動に無関心なのも多いのでないかという質問があったが、それについては以下の通り返答。
→確かに、プロオケの奏者等にそうしたケースは見られ、それなりのギャラを求められ、むずかしい局面はある。無論、それはそれで否定しないし、いい意味のプライドを持っていただきたい。ただ、そうでない音楽家もいるのも事実であり、だからこうして仲間を増やしてきた。こ れからも、そうした人のつながりの拡大に努める。
4.トップレベルの一流演奏家と比較した演奏面での差別化は何か、という質問があったが、それについては以下の通り返答。
→演奏のみでは負けるであろう。しかし、音楽療法の勉強、高齢者施設運営業務によるお客様とのコミュニケーション力、健康体操の知識や実践力等を活かしたパフォーマンス力、企画力にあり、一流演奏家とは異なるカラーを前面に出していきたい。

又、可能な限り、他の発表も聴講させていただきましたが、美術や演劇も含めて、言えるのは、どこの金の面で苦労しており、文化芸術に対する事業化の面での評価が不十分であるということであると強く感じました。地域性、人材、資金、顧客満足等どの世界も基本は同じであるということが言えると考えます。

最後に、この学会会員にさせていただき、勉強になるということを書かせていただきます。更に、今回の学会で、懇親会等も含めて、いろいろな方々とつながりができ、実に有意義でした。九州部会の部会長の元九大芸術工学部名誉教授の藤原先生からお誘いいただき、打上げに参加させていただき、本当に嬉しく思いました。今後とも、どうか宜しくお願い申し上げます。
 

2013年12月4日水曜日

読売日響コンサート

12月3日、アクロス福岡で開催された読売日響のコンサートを聴きました。

指揮者はカンブルラン、曲はウェーバーの「オベロン」序曲、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」、ラベルの「ダフニスとクロエ第2組曲」と「ボレロ」、アンコールは「カルメン」第1幕前奏曲でした。

カンブルランの指揮、ロマン派、古典、フランス印象派それぞれ音色が異なり、正に「音の魔術師」の如く、色彩感豊かな演奏にただただ圧倒されました。いろいろなソロも実にすばらしく感動しました。言葉でお伝えするのがむずかしい感じです。

カンブルランは東邦音大在学中に、読売日響の打楽器奏者で東邦音大特任教授の先生から、「カンブルラン、いいよ」と言われ、東京でも何度かお聴きしましたが、感動を新たにしました。

終演後、カンブルランのサイン会があり、CDにサインをいただきました。MDCのオリジナルCDでもサイン会を開けるようにしたいなあ!

第一シルバーホーム百年橋殿で第1回コンサートを開催させていただきました。





第一シルバーホーム百年橋殿にて、「戦後歌謡史を振り返って~昭和20年代の名曲~」という内容で、第1回コンサートを開催させていただきました。
 
キーボード演奏に合わせたパタカラを行ない、「ふるさと」を題材として、心を込めた演奏とそうでない演奏をトランペットで実演し、皆様にも、日本語の美しさを噛み締めていただきながら、朗読のあと、歌っていただきました。そして、「幸せなら手をたたこう」で、手足の動きも交えて、音楽を楽しんでいただきました。お世辞でも何でもなく、皆様、段々と声が出るようになりましたし、表情が明るくなる方もいらっしゃり、いい感じとなってきました。
 
メインは昭和20年代の名曲、「リンゴの唄」「みかんの花咲く丘」「山小舎の灯」「あざみの歌」「青い山脈」「高原列車は行く」をトランペットで演奏し、皆様にも大きな声で歌っていただきました。途中、当時の世相や歌手、作曲家の話を織り交ぜましたが、皆様、戦争、戦後の動乱期でご苦労された方々もいらっしゃり、改めてそうした方々に対し、尊敬の念を覚えました。
 
そして、最後に、坂本九さんの名曲「見上げてごらん夜の星を」をトランペットで演奏し、「上を向いて歩こう」を手拍子と共に大合唱しました。
 
又、トランペットを生でお聴きになるのが初めての方ばかりでしたので、楽器紹介させていただきました。
 
こうして、皆様と初対面とは思えない心の通ったとても楽しいふれあいの時を持つことができた訳ですが、終演後、「楽しかった」「また来てね」というお声を多くのご利用者の皆様から掛けていただき、スタッフの方々からも、とても盛り上がり、よかった、皆様の表情が明るくなった、というお言葉をいただきました。正に、演奏家冥利に尽きます。素直に嬉しかったです。皆様との再会を心待ちにしております。