2012年3月31日土曜日

カーネーション

NHKの朝ドラの「カーネーション」が終わりました。震災直後からスタートした「おひさま」は復興に努める日本を明るくしてくれ、私の震災支援活動の励みになりましたし、「カーネーション」は人生のすべてを一つのことに賭け、それを貫くことの大切さを教えてくれました。時折出るキーワードとも言える言葉から力、勇気、元気、感動をいただきました。ありがとうございました。困難に対し、「どうしたらできるか」を考え、実践するのはどの道でも苦労することが多々ありますが、それを見事に描かれており、「生涯現役」という意味も含めて、私の手本です。

そして、私は野球の野村監督の「財を成すを下、功をなすを中、人を遺すを上とす」という言葉を胸に抱き、生きています。「カーネーション」の主人公の小原糸子は自らデザイナーとして大成しながら、3人のお嬢様すべてが自分と同等かそれ以上のデザイナーにし、次世代につなげる人生を全うされました。私の音楽普及活動はスタートラインに立ったレベル、土俵に上った段階です。これからが正念場です。音楽が生活の一部になる社会となるよう全力で努め、その思いを引継ぐ後継者を育てるべく、邁進していきます。

2012年3月29日木曜日

福岡に移転します。

2月28日に、福岡を拠点にして、私と同じ思い、目標を持って、全国でかなり精力的に活動されている音楽教室の先生と福岡でサッカーと音楽のコラボレーション企画で共演させていただきました。この先生は東邦音大のある先生からのご紹介によるもの、こうした機会をいただき、感謝の念で一杯です。

その際、この音楽教室の先生がタイアップしている企画イベントプロデュース会社社長等も交えて、関係者と打合せを実施致しました。本番の前後であり、具体的な話には至りませんでしたが、考え方、具体的施策、専従で活動し、報酬をいただきたいということについては基本線合意し、4月6日に福岡に移転致します。

尚、法人移転手続きは立上げ時にお世話になった法務事務所に対応をお願いしておりますが、3ヶ月程度掛かるとのことです。

まだまだ先が見えず、期待と不安が同居していますが、元々、50歳過ぎで安定した会社員生活を捨てて、敢えて英断した道です。今回は正に、人生の正念場、千載一遇のチャンスであり、やるしかありません。一層、邁進していきます。

2012年3月27日火曜日

アンサンブル金沢の演奏会を聴かせていただきました。

井上道義マエストロ指揮によるアンサンブル金沢の演奏会をサントリーホールで聴かせていただきました。

曲はハイドンの94番のシンフォニー「驚愕」、モーツァルトのオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの為のコンチェルト、ベートーヴェンの7番のシンフォニーでした。

「驚愕」は居眠りしている聴衆を驚かすという意味で、第2楽章でハイドンが突然、トゥッティ(オーケストラ全奏)で大きな音を出す場面があり、それにより、このタイトルがつけられました。私は昨年3月25日に平塚商業高校定時制の生徒を対象に、「オーケストラがやってきた」という演奏会を企画しており、母校の慶應義塾大学ワグネルソサイェティーオーケストラを指揮させていただく予定でしたが、震災の直後であり、リハのみで本番はありませんでした。この楽章も演奏する予定でした。

ベト7(ベートーヴェンの7番のシンフォニー)は高校、大学、アマオケで何度かラッパを吹きました。ジュネスという普通大学のオーケストラ部の精鋭が集結し、結成されるスポットオーケストラがあり、そこで、井上道義マエストロの棒で吹かせていただいたことがあります。34年前のことですが。

モーツァルトのコンチェルトはバンベルク交響楽団の奏者のソロでした。

この演奏会、実にすばらしかったです。40人足らずの編成であり、現代ではかなりの少人数ですが、出てくる音はそれを感じさせず、迫力、繊細さが共存しています。気持ちを同じくすれば、大いなる力を発揮するという証拠でしょう。そして、井上道義マエストロは要所を押さえながら、オケのプレイヤーの自主性を重んじられ、それも物凄い音、心のある演奏につながったものと思います。これはどの世界でも普遍的な考え方であるというのを再認識しました。

そして、どうしても気になるのはラッパ、ベト7は高音の連続であり、休みも少なく、かなり大変なのですが、実にすばらしかったです。まだまだ私は発展途上です。一層、頑張ります。

2012年3月25日日曜日

中学の吹奏楽部の演奏会を聴きに行きました。

私がラッパをお教えしている4月に高校進学する女子生徒が所属している中学の吹奏楽部の演奏会を聴きに行きました。こういう熱い本番、プロとは別の意味で、いいですね。又、ただ熱いだけでなく、上手い生徒がリーダーシップを発揮し、それによって、レベルを保っているのを感じました。すばらしいです。

パフォーマンスもすばらしい!創造力、主体性、チームワークという視点に立った指導を心掛けられ、ただ記憶力を養う教育、考えることを軽視した教育でないという意味で頼もしさを感じました。これが真の人間教育であると思いました。終わった後、私の生徒さん初め卒業生は涙涙でしたが、これも「感動」という意味で意義があること、明日に向けての活力にしていただきたいと願っています。

更に、昨年の今頃の本番は震災の影響で中止、昨年の卒業生も賛助出演しており、タイトルも第28、29回定期演奏会と銘打っており、それもすばらしいと思いました。

そして、生徒さんがレッスンで教えてほしいと言われた歌心のあるソロの箇所、私が貸したC管を使っていましたが、柔らかい音色でとてもよかったです。安堵しました。

それにしても、驚いたのは公立中学で50人くらいの部員がいることと殆どが女の子ということです。私のかつての学生時代は金管は男の世界でしたが、時代も変わったものです。東邦音大の金管も女の子の方が多く、ある程度は予想していましたが、予想以上でした。

2012年3月22日木曜日

選抜高校野球開幕!

選抜高校野球が開幕しました。球春の言葉通り、いよいよ春到来です。相撲は春場所真っ只中ですし。

それにしても、すばらしい開会式でした。昨年の選抜は震災直後であり、開会式は簡素化され、応援は楽器なし、という自粛ムードでしたが、今年は例年通りとすることにより、力、勇気、元気を発信するものと思います。

開会式、近年、野球だけでなく、高校生達が主役となり、盛り上げるようになっています。場内放送、音楽も高校生の手作り、すばらしいと思います。場内放送は朗読等で活躍している女子高生によるものですし、国歌斉唱を歌った東京音大付属高校の女子生徒、物凄い歌声でした。感動しました。

そして、極めつけは選手宣誓、これもかつての型通りのものから、思いを込めたものに変貌していますが、今年は被災地石巻の石巻工業高校野球部主将によるもの、くじで当たったのは偶然であんく、天の声であるように思えます。2分以上に亘って、野球に打ち込む者の思い、前向きな気持ち、ひたむきさを発信され、ただただ聞き入ってしまいました。すばらしいです。

是非、野球を通じて、人間形成につなげてほしいと思いますし、それが感動を呼ぶものと思います。期待しています。

2012年3月21日水曜日

ラザレフと日本フィルによるラフマニノフの2番のシンフォニー

先日、久々に、日本フィルの演奏会を聴かせていただきました。日本フィルは数年前まで定期会員であり、親しくさせていただいている楽員、事務局の方々も多く、親近感を強く持っています。聴衆との親近感、ふれあいを大切にされ、その意味でも好きなオーケストラです。

聴かせていただいたのは、ロシアの巨匠ラザレフ指揮によるラフマニノフの2番のシンフォニー他でした。このシンフォニー、ラフマニノフらしい哀愁、情緒、説得力が感じられます。ピアノの大家らしさも随所に出てきます。有名なのは、第3楽章冒頭のクラリネットの何とも言えないこの世にこんな美しい旋律があるのかと思わせる部分です。何かのコマーシャルでも使用されました。

そして、この演奏、本当にすばらしかったです。何より出てくる音が凄い、魂が入っており、ぞくぞくするような響きでした。そして、いろいろなソロ、アンサンブル、トゥッティ(オーケストラ全体で演奏すること)すべて情緒におぼれることなく、それでいながら、感情表現と説得力をが感じられました。ただただ圧倒されました。

私もこうした演奏を目指したいと思いますし、こうした音楽がもっともっと社会に浸透するよう気持ちを新たにしました。

2012年3月20日火曜日

禅寺でトランペットを演奏しました。

今日、お彼岸の中日の催しの一つということで、禅寺でトランペットを演奏させていただきました。

昨年2月の東邦音大の副科ピアノの実技試験の前に、座禅を組ませていただいて以来、何度かお世話になっている金沢文庫にある禅寺ですが、住職は私の震災支援活動にもご賛同され、先日、コンクールで失敗したあとに伺った際に、依頼され、引き受けさせていただいた経緯があります。春分の日と秋分の日に毎年こうした催しを開催されているそうであり、今までも落語、チェロの演奏もあった旨、お聞きしました。

丁度、震災から1年ということで、震災の被災者の方々の為の全国各地の避難所での慰問演奏の話もさせていただきました。演奏した曲は「千の風になって」「ふるさと」「早春賦」でしたが、アンコールで滝廉太郎の「花」をリクエストされました。トランペットに合わせて、歌声も聞こえ、喜んでいただき、よかったです。

こういう本番は大丈夫なんです。又、収穫として、本番で息が出て、唇に頼らず音が出るようにする為に、自然体で胸を大きく使う為の対策のヒントを掴んだように思えます。

演奏する前に、集中力を発揮し、適度な緊張感を得て、自然に息が大きく入れる為に、胸を反り、息を吸い込むと、いい感じになります。大関になる直前から、琴奨菊関が制限時間一杯で塩を取ったあとにやる仕草を思い出しました(あれは別の意味があるのでしょうが)。帰宅後に試してみると、音を当てる確率が高く、アンブシュアもいい感じになります。いろいろ試して対策していきます。

尚、私の演奏のあと、尊厳死協会理事の方の講演会があり、聴講させていただきました。生きる意味を考える上でいい話でした。生涯成長、生涯現役に対する思いを新たにしました。

2012年3月13日火曜日

コンクール失敗!

11日の万里の長城杯国際コンクール、ボロボロの出来、ショックでした。師匠、伴奏者初め応援していただいた方々に申し訳ない気持ちです。

気が弱いことはなく、正直な話、東邦音大入学までは怖いもの知らずに演奏できたのが、東邦音大入学以降、実技試験等大切な本番になると、異次元の世界に入り、力を発揮できないことが続いています。昨晩、酒で気分を紛らわせながら、ネット検索しましたが、15日にもう一度、東邦音大のラッパの先生に教えていただくことと13日にその方面に定評があると思われる横浜駅すぐの精神科に伺うことにしました。

思うに、アマチュアの頃は周囲も皆アマチュア、一般人でもこれだけ吹ける、という風に演奏できたのが、東邦音大で専門的に音楽を勉強してからは、上手くて当り前、周囲も専門家ばかりでレベルも高い、ということで、テンションが変わっているように思えます。

これほど高いレベルでありませんが、野球で打順が下位であれば気楽に打てるのが上位になると変なプレッシャーが掛かり、打てなくなる、相撲で大関になると勝って当り前で今までと状況が変わる、というのと似ているように思えます。

何とか打開策を見つけ、5月20日のアジア国際コンクール、それ以降の大事な本番につなげるべく、対策を打っていきます。

2012年3月10日土曜日

東日本大震災から1年

明日で東日本大震災から1年です。3月11日は日本にとって忘れられない日となりました。勿論、リアルタイムでは知りませんが、私は昭和20年3月10日未明の東京大空襲も思い出します。いずれも忘れてはいけないことでしょう。

震災ですが、テレビで特集番組が多く組まれています。政府の対応、被災者の方々の現状、1年間の推移等種々です。震災直後のいろいろな方々の感動的な行動を知り、力をいただくこともあります。

被災者の方々が他人任せにせず、自ら再生に向けて、努力されている姿にすばらしいものを感じます。かけがいのないものを失い、悲しみのどん底を乗り越え、前向きに生きる姿に心からエールを送ります。

私自身、全国各地の避難所に、合計23回、トランペットとキーボードを担いで伺い、慰問演奏をさせていただきま、感動的な出会いも経験させていただき、力を分かち合えたものと自負しています。皆様のお気持ちを忘れず、これからも夢に向けて邁進していきます。

2012年3月9日金曜日

昭和歌謡の心

最近、テレビの歌番組を観ることがよくあります。近年、歌番組が減少しており、あったとしても、最近の若い人向きのものが多く、それにはついていけないのが本音です。しかし、BSも含めて、昭和歌謡の番組については違和感を感じません。それどころか、今の日本に必要なもの、失われたものが感じられ、力をもらうこともあります。又、歌唱について基本ができている歌手は年齢を重ねても、実力を維持され、思わず聴き入ってしまいます。年とともに味が出ているのも感じます。自分もそうありたいものです。

そして、先日のパラリンピック応援イベントで、米良美一さんが昭和歌謡を後世に伝える活動をしていきたいということをお話されていましたが、心より賛同します。私も目指す道です。頑張ります。

2012年3月7日水曜日

71歳のオリンピック選手

スポーツネタが続きます。ロンドンオリンピック馬場馬術代表に71歳の選手が選ばれました。これは凄いことであると思います。1964年の東京オリンピック代表、1988年のソウルオリンピックは想定外のトラブルで出場できず、前回の北京オリンピックでは68歳で代表となったとのこと、会社社長を務められながらであり、できる人は何でもできるということでしょう。馬場馬術は詳しく知りませんが、おそらく体力も必要とはいえ、技術が大切な種目であり、可能なのかもしれません。しかし、気持ちがすばらしいです。私のモットーである「青春は心の若さ」「生涯現役」「生涯成長」を見事に実践されています。生きる手本です。

インタビューで、社会に力を与えたいということをおっしゃっていましたが、「もう年だから」「気力が失せた」ということを平気で言う人に対する大いなるエールとなってほしいと切に願っています。

学校のことで恐縮ですが、この方、慶應義塾の先輩、親近感を覚えます。

2012年3月6日火曜日

カズの生き方

カズ、言わずと知れたサッカーの現役Jリーガー三浦知義選手です。昨日、テレビでカズの原点であるブラジル留学からプロになるまでのことや生き方の特集番組がありました。

とにかく、目標に向けての努力、思いの強さ等にすばらしいものを感じました。そして、印象に残った言葉として、「悪いことのあとは必ずいいことがある」「谷があるといっても大したことはない」「今日よくなければ明日はよくならない」がありました。ブラジル留学時代の不安も大きかったと思いますが、前向きな考え方に心より賛同します。又、こういう人が語ると重みがあります。

しかし、私が目指す道も同様、過去に例のないことをやろうとすれば、そういうものでしょう。手前味噌ですが、私はよく人から「若い」「前向き」と言われますが、カズの生き方から、一層、その気持ちを新たにしました。「青春は心の若さ」「生涯成長」「生涯現役」を貫きます。

2012年3月5日月曜日

ロンドンパラリンピック応援イベント"Sport of Heart"

一昨日、昨日と恵比寿ガーデンプレイスにおいて、ロンドンパラリンピック応援イベント"Sports of Heart"に行きました。

Qちゃん(高橋尚子さん)、元ヤクルトスワローズピッチャーの川崎憲次郎さん、元ジャイアンツの橋本清さん等トップクラスのアスリート、障害者アスリートの皆様のすばらしい人間性に直接接することができ、実に有意義な時を持つことができました。スポーツ教室に参加した人達が目を輝かせて、エンジョイされているのもよくわかりました。

この企画は音楽とスポーツのコラボレーションであり、米良美一さん、杉山清貴さん、広瀬香美さん、古沢巌さん等の一流アーティストの演奏も楽しめました。

こうしたスポーツと音楽の相乗的発信は私が拡大したいことであり、その意味で、今後の方向性を考える上でも有益でした。一層、レベル向上を図るべく、努力していきます。

2012年3月3日土曜日

サッカーと音楽のコラボレーション

2月29日に福岡でサッカーと音楽のコラボレーション企画に参加しました。これは福岡を拠点にして、東京、大阪、名古屋、九州他県等も含めて、精力的に音楽普及活動をされているル・セルクル音楽教室主催であり、この音楽教室とMDCの理念、思いが同じ方向を向いていることから参加させていただくこととなりました。

内容は前半はヴァイオリンとピアノによる名曲コンサート、後半がサッカーと音楽のコラボでした。

まず、不肖私の挨拶とアカペラによるトランペット演奏で開始、音楽による情緒、感性の発信の大切さをお話させていただき、エルガーの威風堂々の中間部を演奏させていただきました。

そのあと、主役である福岡の強豪筑陽学園サッカー部3年生が登場、司会者による選手達へのインタビュー、寸劇と続きました。寸劇はピアノ、トランペットの演奏を交えて、練習風景、試合前後の様子等を紹介するもの、なかなか楽しかったです。そして、プロダンサーによるパフォーマンス、児童合唱とサッカー部によるダンスパフォーマンスと続き、クライマックスは3年生によるスライドと音楽をバックとした思い出を一言ずつ話すコーナー、感謝の気持ち、サッカーを通じて学んだこと等を涙ながらに語る選手が多く、実に感動的でした。最後は会場一体となり、「世界で一つだけの花」を合唱し、終えました。

スポーツと音楽のコラボレーションはいろいろな可能性を秘めており、主体性とチームワークの大切さの発信という意味で相乗的効果を持っているのを実感しました。今考えているのは、ラグビー、相撲、マラソン、女子野球とのコラボレーションです。これから実現に向けて、具体的に企画立案していきます。