2012年3月27日火曜日

アンサンブル金沢の演奏会を聴かせていただきました。

井上道義マエストロ指揮によるアンサンブル金沢の演奏会をサントリーホールで聴かせていただきました。

曲はハイドンの94番のシンフォニー「驚愕」、モーツァルトのオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの為のコンチェルト、ベートーヴェンの7番のシンフォニーでした。

「驚愕」は居眠りしている聴衆を驚かすという意味で、第2楽章でハイドンが突然、トゥッティ(オーケストラ全奏)で大きな音を出す場面があり、それにより、このタイトルがつけられました。私は昨年3月25日に平塚商業高校定時制の生徒を対象に、「オーケストラがやってきた」という演奏会を企画しており、母校の慶應義塾大学ワグネルソサイェティーオーケストラを指揮させていただく予定でしたが、震災の直後であり、リハのみで本番はありませんでした。この楽章も演奏する予定でした。

ベト7(ベートーヴェンの7番のシンフォニー)は高校、大学、アマオケで何度かラッパを吹きました。ジュネスという普通大学のオーケストラ部の精鋭が集結し、結成されるスポットオーケストラがあり、そこで、井上道義マエストロの棒で吹かせていただいたことがあります。34年前のことですが。

モーツァルトのコンチェルトはバンベルク交響楽団の奏者のソロでした。

この演奏会、実にすばらしかったです。40人足らずの編成であり、現代ではかなりの少人数ですが、出てくる音はそれを感じさせず、迫力、繊細さが共存しています。気持ちを同じくすれば、大いなる力を発揮するという証拠でしょう。そして、井上道義マエストロは要所を押さえながら、オケのプレイヤーの自主性を重んじられ、それも物凄い音、心のある演奏につながったものと思います。これはどの世界でも普遍的な考え方であるというのを再認識しました。

そして、どうしても気になるのはラッパ、ベト7は高音の連続であり、休みも少なく、かなり大変なのですが、実にすばらしかったです。まだまだ私は発展途上です。一層、頑張ります。

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