昨日、今日とセンター試験が実施されました。国公立大学が対象であり、音大も入っています。
実は、一昨年、名手として知られている元チェコフィル首席トランペット奏者の公開レッスンを受講しましたが、その時、やはり受講していた神奈川県の公立高校の音楽科の女子生徒と懇意にさせていただくようになりました。この方、実に技術、音域といった技術的な面は勿論、心が感じられる音色、表現をされます。何とか本番を聴かせていただきましたが、ただただ聴き入ってしまいます。高校生とは思えないのが本音です。その後、私が通っていた東邦音大の中高コンクールで優勝しましたし、それ以外にもあちこちのコンクールで優勝、入賞を繰り返しています。コンクールの是非は別に書かせていただきますが、凄いのは事実です。
私は光栄にも、2度本番を一緒に演奏させていただきましたが、実に勉強になり、楽しかったのを今でも鮮明に覚えています。
そして、この女子生徒の方が、芸大受験の必要性から、昨日、今日とセンター試験を受験されました。ただ、音楽家を目指す者には、暗記力が試される試験は不要であるように思えてなりません。国公立大学だからということで、杓子定規に一律に扱うことが私にはまったく理解できません。2月末の芸大の試験に進まれたようで、安堵しましたが、それとこれとは別です。
一般教養は大切です。しかし、それは暗記力でなく、考える力を養う土壌にすべきであると考えます。その意味で、例えば、文型であれば、歴史でも国語でも英語でも、持込み可で考え方を問うような試験にならないものか、ということをつくづく思います。無論、これは普通大学でも同様である、日本の国力低下の一因になっているように思えてなりません。論理的思考力と思いやり・情緒・感性の両面を大切にした教育が必要であると信じてやみません。
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