2012年2月2日木曜日

感謝の気持ち

一昨年の秋、元チェコフィルのトランペット首席奏者であり、世界的奏者のケイマル先生の公開レッスンを受講しました。この話はそのことについてでなく、その際、やはり受講された芸大受験目前の女子高生の話です。

というのは、この女子高生、人間的にすばらしく、それが演奏に反映されているからです。あちこちのコンクールで優勝、入賞を繰り返しておりますが、評価されていることに対し、嬉しく思っています。

公開レッスンの際、持ち前(?)の図々しさで、私から、この女子高生に声を掛け、自分の音楽に対する思いその他をお話しました。そうしたら、当時17歳にもかかわらず、心より賛同され、その後、2回、一緒に本番で演奏させていただきました。

実に勉強になったのは、人間性が音色、歌心に出るということです。上手い奏者はいくらでもいますが、篤い奏者が真に大切な存在であると思います。その意味で、私はこういう方に大きく伸びてほしい、世界を舞台に活躍され、社会に光を与えてほしいと心底願っています。

そして、彼女のお母様とも親しくさせていただいており、先日、用事があり、お会いしました。改めて、感謝の気持ちの気持ちの大切さを勉強させられました。本当にありがたい限りです。あのくらい吹ければ、間違いなく、受かるだろうと思いますが、それでも、受験目前であり、かなり心身とも大変な状況になっているということをお聞きしました。それ自体、真摯に取り組まれ、すばらしいと思います。そして、それに加えて、お母様から、「皆様からご指導、ご協力、応援をいただいており、
本当に感謝の気持ちで一杯です。何としても、受かって恩返ししなくては、ということを話しています」ということを言われたことに対し、「自分の軸をぶらさず、周囲への感謝、思いやりを持つ」を見事に実践されており、深い感銘を受けました。

お母様ご自身、私より10歳以上お若いのですが、勉強に年齢は関係ありません。また一つ教わりました。ありがとうございました。そして、お母様、この女子高生との出会いを大切にし、今後、一緒に音楽普及活動をさせていただきたい気持ちを新たにしました。

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