昨日のテレビで朝6時~ロジャー・ノリントン指揮のN響の演奏、夜9時~小澤征爾指揮の水戸室内管弦楽団の演奏を聴きました。
それぞれ実に勉強になりました。
まず、N響です。曲はベートーヴェンのコリオラン序曲、ピアノ協奏曲第4番(ピアノは河村尚子さん)、ブラームスの交響曲第2番です。ノリントンは作曲家が生きていた時代の演奏スタイルの再現をされていますが、現代とは異なる響きが感じられました。ティンパニ以外は普段使用されている楽器のようですが(トランペットはロータリーですが、私も使用することがあり、当り前ですし)、どうやってああいう演奏になるのか、と考えてしまいました。指揮者とオケの力と言ってしまえば、それまでですが、両方が相俟ってそうなるのでしょう。配置も2ndヴァイオリンが上手に座り、コントラバスが一番後ろといった具合でした。更に、ピアノソロは指揮者と同じ向きで、聴衆に背を向ける形でした。ピアノソロもすばらしかったです。
次に、水戸室内管弦楽団です。曲はモーツァルトの交響曲第35番とハイドンのチェロ協奏曲第1番(チェロは宮田大さん)です。水戸室内管弦楽団はサイトウキネンオーケストラのメンバーが多く、小澤マエストロのオーラもあり、実に情熱的、感動的な演奏にただただ圧倒されました。チェロソロもすばらしかったです。それにしても、小澤マエストロのオーラはどこから来るのか、という思いがしました。
小澤マエストロは若手育成にも力を注がれています。実に大切なことであると考えます。マエストロご自身、斎藤秀雄先生からの薫陶を得て、今日があると、今でも感謝されていますが、それと同じ思いでしょう。今の私は自分の思いの実現に向けて邁進中ですが、いずれ後継者を創りたい強い気持ちを持っています。
ふと頭をよぎるのは、小澤マエストロに国民栄誉賞を受賞いただきたいということです。世界での評価、実績等を考えれば、当然であると考えます。
ということで、昨日はテレビで音楽を堪能し、実に勉強になりました。ただ、自分のレベルがまだまだ発展途上であるのを再認識しました。個々にもいろいろあります。例えば、ブラームスの2番、私はアマオケで2度トップを吹いたことがありますが、このシンフォニー、実に吹きにくい箇所が何度も登場します。ラッパで嫌なものに、高音の小さい音がありますが、それが多いのです。ブラームスにはよく見られますが。本番で満足した演奏ができたことがなく、リベンジしたい思いです。N響のラッパ、すばらしかったです。そして、どうして指揮者の力でオケが変わるのか、ということです。指揮は本職でありませんが、どの世界にも存在感のある人はいます。そうありたいものです。私が人生の師と思っている小林研一郎先生からもそれを強く感じます。オケの一員としても聴衆としても、です。
私のラッパ吹きの夢、手に届く目標として、九響の本番へのエキストラでの出演があります。私のような経歴の者がそうなれば、社会に力、勇気、夢を発信できると思います。更に、精進していきます。
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