2012年2月28日火曜日

ヤマハ音楽振興会からの助成金獲得

今日の神奈川新聞にヤマハ音楽振興会からの2012年度の助成金獲得に関する記事が掲載されました。数日前にヤマハ横浜店で取材されたものです。新聞社からの取材、記事掲載とも震災支援活動以来であり、数ヶ月ぶりです。

ヤマハの方にお聞きしたところ、落選した団体の方が圧倒的に多く、そういう団体の為にも、社会貢献につながる音楽普及活動をしていく気持ちを新たにしました。

今回応募させていただいたのは「おんがくっ子塾」という企画です。これは従来、財団法人音楽文化創造が管轄している生涯学習音楽指導員研究会ネットワークの全国26都道府県で継続実施されていましたが、事業仕分けで文化庁からの資金支援がゼロとなり、活動ができなくなっていたものであり、それを民間企業の外郭団体が認可いただいたことに対し、嬉しく思っております。

具体的には、小学生を対象に、身近な楽器(リコーダー、ハーモニカ、タンバリン、トライアングル、カスタネット等)や手作り楽器でアンサンブルの楽しさを体感してもらいながら、創造力を養う、そして、プロと一緒に演奏することによる音楽の持つ力を実感してもらうというものです。更に、貴乃花親方が開発された四股、体のコア(体幹)、エクササイズによる造語であるシコアサイズの体験(この運動は楽器の演奏や声楽と体の使い方、呼吸法が驚くほど同じであり、間違いなく演奏に有意義です)による相撲と音楽の相乗的普及も行なう予定です。

是非、有意義な企画を立案、実施したいと思っております。

2012年2月27日月曜日

東京藝大入試

先日から国公立大学の入試が開始されましたが、今日から東京藝大入試です。3日間あるそうです。私は2年半前に東邦音楽短大のAO入試を受験し、今の時期の受験の経験はありません。ちなみに、36年前の大学入学についても、高校からエスカレートであり、未経験でした。

といっても、2年半前、全国の音大の入試問題集を勉強しました。その中で、東京藝大はハードルは高いなあ、と思ったのが本音です。

何で、東京藝大入試のことを書いているかというと、神奈川県立弥栄高校音楽専攻の女子高生が受験しているからです。彼女、前にも書きましたが、元チェコフィル首席トランペット奏者のケイマル先生の公開レッスン受講時に、偶然、受講生としてお会いし、その後、2度本番をご一緒させていただきました。又、東邦音大の中高コンクール、弥栄高校吹奏楽部の演奏会で、ソロを聴かせていただきましたが、技術は勿論、音色、表現に心、魂がこもっており、正に、人間性を反映したすばらしい演奏でした。東邦音大のコンクールでは優勝しましたし、それ以外にもあちこちのコンクールで、優勝、入賞を繰り返しています。

私はこういうすばらしい方に何としても、初志貫徹され、東京藝大に入学してほしい、と心底願っています。もっと言えば、彼女が落ちるようであれば、誰が受かるのか、という思いです。吉報を待っています。

尚、国公立大学はセンター試験がありますが、東京藝大も対象です。是非はここでは言及しませんが、少なくとも、文化芸術を志す若者に対しては、別に必要な知識、思考力等を求める試験にすべきであるのは譲れません。

2012年2月26日日曜日

ラグビートップリーグプレーオフ決勝

ラグビートップリーグプレーオフ決勝のサントリー対パナソニックの試合を秩父宮ラグビー場で観戦しました。サントリーファンクラブ会員であり、サントリーを応援し、47対28で快勝!!よかった!!後半半ばまでは接戦でしたし、すばらしいラグビーを堪能しました。両チームの皆さん、ありがとうございました。

試合前、サントリーの試合に出ない親しくさせていただいている選手達と話をしましたが、いつもながら好青年が多く、すばらしいと思いました。又、かなり親しかった選手で、2年前に引退し(監督の指示で戦力外通告になり、社業に専念することになります)、今、青森で仕事をしている元ウィングの方と久しぶりにお会いしました。決勝ということで、秩父宮に駆けつけたとのことでした。驚いたのは、別人にように太られたことです。運動選手が運動をやめるとこうなるのでしょうが、健康の為にも、ラグビーをエンジョイしてほしいと感じました。

日本選手権でのサントリーの優勝も願っています。

2012年2月25日土曜日

コンクールの課題曲を習いました。

今日、東邦音大入学前から師事している東邦音大管弦打楽器科主任教授の師匠から、3月11日の万里の長城杯国際音楽コンクール本選で演奏する曲を習いました。ラベルと同世代の近代フランスの作曲家ロパルツのアンダンテとアレグロという6分くらいの曲です。CDは1枚しかリリースされていないのですが、国際トランペット協会会員特典のニューヨークフィル首席奏者のCDを聴き(借りました)、師匠も時折、手本を示されました。
 
まだまだ私は道半ばであり、トップクラスの演奏家は凄いのを実感しました。

又、先日、昨年5月以来、東邦音大の作曲科の先生に音楽理論を習っていますが、これはもっと敵いません。こちらはまだ三合目です。

自分の存在意義を社会に発信する為には、音楽理論習得による多面的音楽活動、トランペットのレベル向上、基礎となるピアノの継続、指揮等について、一層勉強すると共に、最初から音楽家になった人にはない強みである会社生活で培ってきたマネジメント力を発揮することであると考えます。一層努力していきます。

2012年2月22日水曜日

女子プロ野球から力をいただいています。

女子プロ野球、以前、一度、書かせていただきました。まだ社会的知名度が足りず、ご存知ない方が多いと思います。昨年までの兵庫と京都に加えて、今年から大阪にもチームができ、3チームあります。関西ばかりですが、スポンサーがわかさ生活という関西の健康食品企業であり、資金的に全国展開が大変であり、そうなるのでしょう。ただ、試合は関西が殆どですが、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、福岡とプロ野球がある都市では試合をしています。

彼女ら、プロとはいえ、専従で野球に取り組んでいる訳でありません。オフは勿論、シーズン中もいろいろな広報活動、イベントに参加されていますし、整体師等の資格取得に向けて、勉強もされています。まだ女子プロ野球の先が不透明なので、リスク対応という意味で義務付けられています。

相撲の中村部屋の力士の皆様は親方の方針で、全員中卒の日本人(一貫したポリシーに意思の強さを感じ、実に勉強になります)ですが、全員が大成することはなく、多くは失敗し、第二の人生を送ることになります。是非は別にして、日本は学歴社会の傾向が強く、少なくとも、高校卒業の資格は取得すべく、通信教育で勉強されています。それと同様です。

女子プロ野球の選手の皆様、ブログを書かれています。忙しい中、本当に頭が下がります。ただ、彼女らから力、元気、勇気、癒しをいただいているのも事実です。私も同じ思いで、先が読めない音楽普及に人生を賭けていますから。彼女らの野球に対する思いと私の信念は道は違っても、同じ、他人事でありません。何としても、女子プロ野球には、女子サッカーなでしこジャパンのようにブレークしてほしいですし、自分自身もそうなるよう、これからもやるしかない気持ちです。

2012年2月21日火曜日

またまた「カーネーション」

またまたNHK朝ドラ「カーネーション」の話題です。

主人公糸子も50歳を過ぎ、洋服のデザインの時代の流れに自分自身がついていくのが大変になってきたのが描かれています。若い時は時代の流れが変わることを願っていたのが逆に時代が変わらないのを願うようになっており、引退が近い状況になっています。

洋服は流行がありますし、若い人には若い人の感性がありますから、わからなくはないです。ただ、世代に応じた感性というのもあり、逆に、若い人には中高年の洋服のデザインがむずかしいというのもあるように思えます。

音楽も年と共に演奏スタイル、曲想のつけ方が変わってきます。人間性、人格が直接反映されるので、そういうものです。それでこそ、存在意義があると思います。

元々、私が音楽の道に転身しようと決意したのは51歳の時です。ある程度、会社員として先が見え、このまま淡々と会社生活を過ごすのは人生の無駄でないかと考え、熟慮し、英断しました。そのきっかけの一つとして、サッカーの川淵キャプテンの著書「51歳の左遷からすべては始まった」を読んだことが挙げられます。

川淵さんは元オリンピック選手であり、古河電工の監督もされ、その後、古河電工の管理職を務められていましたが、著書のタイトル通りのことが起き、サッカーの人気向上に人生を賭けるべく、サッカー界に戻られ、種々の困難を乗り越えられ、Jリーグを発足され、今日に至っています。この生き様に共感を覚えました。

「カーネーション」により、自分の社会における存在意義を見出し、発信し、生涯現役を貫き気持ちを強くしています。

2012年2月20日月曜日

「アーノルド・ジェイコブスはかく語りき」

R.シュトラウスの代表作の一つ、ニーチェの原作による交響詩「ツァラトストラはかく語りき」をもじった元シカゴ交響楽団の20世紀を代表するチューバ奏者で教育者であったアーノルド・ジェイコブスの著書です。元々、パイパースという金管楽器の月刊誌の連載ものでしたが、1冊に纏めたものです。

前回のラッパのレッスンの際、師匠から勧められ、読みました。以下の考え方が根底として、一貫して流れています。

1.演奏する際は音楽的表現、音色にすべてを注入する。
2.呼吸、体の使い方は楽器を持たない時間に覚える。
3.体が自然に動くことが大切であり、それで初めてすばらしい演奏につながる。

これはどの世界でも同じでしょう。スポーツでも、よくプロ野球選手がヒーローインタビューで、「無心で思い切って打ちました」と話すことがありますが、あれは体が自然に動き、いいバッティングにつながるということを物語っていると思います。素振りや基礎練習で基本に裏づけされた自分に相応しいバッティングフォームを身につけ、自然に実践に生かすようにするということであり、コツコツと目的意識を持って練習することが必要でしょう。

又、何度か書かせていただいた戦前の69連勝の大横綱双葉山の「稽古は本場所の如く、本場所は稽古の如く」は言葉は違えど、同じ意味合いを含んでいると思います。

自分自身のラッパについても、変にいい音色にする為の呼吸や体の使い方を意識すると、上手くいきません。呼吸や体の使い方をラッパの練習時間以外に身につけ、ラッパの練習時間は音楽そのものに専念し、無心になると、いい感じで吹けます。

3月11日の万里の長城国際音楽コンクール本選に向け、実にいい勉強になりました。邪念を捨て、音楽に真摯に向き合い、自分自身を表現したいと思います。曲はラベルと同年代のフランスの作曲家ロパルツの「アンダンテとアレグロ」、深い悲しみ、溌剌さの発信を心掛けます。