2013年1月20日日曜日

大鵬さんの死を悼んで

1月19日、大鵬さんが72歳の生涯を閉じられ、亡くなられました。私にとっては、正に小学生~中学生の時代の大ヒーローです。「巨人大鵬卵焼き」という造語の通りですし、余りの強さに、「大鵬負けろ」という館内の声も聞こえたのは有名な話です。

大鵬さんは天才、素質がある、と言われるのを嫌がられたそうです。人一倍努力され、数々の功績を残されたことから、努力を評価してほしいという思いが強いとのこと、私のような凡人には実感として、わかりませんが、努力して、頂点として、長く君臨された方であり、言葉に重みを感じます。

私が最初に印象に残っているのは、昭和38年秋場所、私はまだ5歳でしたが、永遠のライバル柏戸との全勝決戦です(この勝負は5場所連続休場の柏戸に軍配が上がりました)。そして、審判の誤審により、45連勝でストップした際、決して弁解をせず、「ああいう相撲を取った自分が悪い」と一言言われたとのこと、なかなかできることでないと思います。最後の優勝となった昭和46年初場所の故玉の海に千秋楽で本割、決定戦と2回勝っての逆転優勝も記憶に残っています。水入り大相撲、本当に手に汗握る相撲でした。

36歳の時、脳梗塞を患われ、その後はやや不遇でしたが、大鵬さんが理事長として、角界のリーダーになられていれば、相撲界はもっともっと発展したように思えてなりません。

謹んでご冥福をお祈り致します。

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