2012年8月5日日曜日

チョンミョンフンの指揮から学ぶこと

先日、2日間に亘るチョンミョンフンの指揮を聴きました。

1日目は福岡の高校生を主体としたオーケストラで、曲は名曲中の名曲、ドボルザークの「新世界」でした。無論、オケはまだまだ技術も表現力も発展途上ですが、時折、凄い音がしました。これは指揮者のカリスマ性、指導力によるものでしょう。

それが現れたのが、2日目のアジアフィルでした。このオケ、各国の奏者の寄せ集めでスポット的に集まるのですが、すばらしい演奏でした。曲は「未完成」「エロイカ」というやはり超名曲でしたが、ソロもトゥッティーもいい感じでしたし、トゥッティーでは時に、世界のトップクラスの響きもしました。

それに、チョンミョンフンの指揮はとにかく前向き、ねちっこい感じはなく、どんどん前に進むという点で、私の演奏スタイルとは異なりますが(比較するのは甚だ僭越ですが)、すばらしいです。

韓国人の世界的指揮者がこうして日本で日本の高校生を指揮する、アジア全体を引っ張るという意味で、現代の縮図を見る思いがします。

オリンピックでは、とっくに、中国、韓国にメダルの数では抜かれていますし、私が長年関係してきた家電では、空洞化が進み、製品によっては日本の企業は撤退せざるを得ない状況です。

あらゆる世界で日本は相対的に国力が低下しているのを強く感じました。そして、私が目指す企業人として、音楽人として、二足のわらじだからこそできる経営、音楽、活動の大切さを再認識しました。やるしかありません。

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