2012年1月18日水曜日

教える側と教わる側の相乗効果で初めて上達する。

一昨年の10月~ラッパの個人レッスンを行なっています。最大で7人でしたが、現在は5人です。ただ、今まで20人近く接し、体験レッスンのみで終わらず、ある程度(何ヶ月か)続いたのは約半分です。「情操教育の一環」「何となく」という方々も多くいました。

最近つくづくつく感じるのは、どの世界でも普遍的であると考えますが、教える側と教わる側の相乗効果で初めて上達するということです。レッスン中の指摘事項についてメモする、質問がどんどん来るといった生徒さん達は上達度は早く、そうでなく、指摘事項が頭から消えており、何度も同じことを指摘せざるを得ないような生徒さん達は上達度は遅いです。無論、私がベストということはなく、生徒さん達の個性に合わせた指導も含めて、成長を求めていますが。

先日から教えるようになった中3の音大志望の女の子は3日経っただけで、改善した努力の跡が見られました。この方、凄いと思うのは、お互い1時間/回では時間が足りないと感じることです。2月~1回のレッスンを1時間半で週1回にする予定です。

勿論、そこまでいかなくても、レッスンでの指摘事項を考え、さらえば、確実に上達しますし、目的意識、モチベーション、貪欲さ等があれば、尚更です。

今までいろいろな生徒さん達がいました。理解できないのは、殆どさらってこないでも平気な生徒さん達です。何の為に習っているのか、と思うのが本音ですが、こういう人達は上達せず、結局、長続きしません。レッスンの最初の10秒で、どの程度さらってきたのか、おおよそわかります。ひどいのになると、「さらってこないと、次の段階に進めず、前回の繰返しになり、意味がないし、上達もしない」ということを話すと、「こっちは金を払っているんですよ。貴方は教える義務があるんですよ」という事例もありました。こういうのは時間の問題でやめていきますが。

言いたいのは、音楽が人間教育の一つでなく、サービス業化しているということです。この面からも日本の危機を感じます。又、楽器は生き物、どこかに置きっ放しとなり、埃をかぶるのでしょう。何とも楽器が気の毒ですし、楽器を買いたくても買えない、或いは習いたくても習えない人達のことを考えると、胸が痛みます。

ただ、だからこそ、私の存在意義を見出し、邁進することが必要でしょう。教えることはよく言われるように、自分自身の勉強にもなります。生徒さん達の癖から「人の振り見て我が身を振り返る」ということもあります。生徒さん達との相乗効果を求めて、努力していきます。

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