2011年12月29日木曜日

相撲は世界に誇れるすばらしい日本の伝統です。







今日は相撲の話題です。写真は後述させていただきますが、元関脇富士櫻の中村部屋で撮らせていただいた親方との写真と稽古風景です。

私は5歳の頃からの大の相撲ファンです。幼稚園の園児にもかかわらず、当時の相撲取りの四股名を漢字で書けたほどです。例えば、大鵬、柏戸、佐田の山、栃ノ海、豊山といった力士です。

学生時代迄、東京場所は毎場所、観戦に行っていました。会社員になってからは、茨城、静岡、香港と首都圏から離れ、生はたまに来る巡業を楽しみにしていました。10年ほど前から首都圏勤務となり、再び東京場所は生観戦するようになりました。そして、それだけでは物足りず、相撲部屋の後援会に入会し、親方や力士の方々と親しくさせていただきたい、人間としてあるべき姿を勉強させていただきたいといった思いが強くなりました。どこの部屋にしようかネットで検索しましたが、その前に、気持ちは現役時代、大ファンとして応援させていただいていた元関脇富士櫻の中村部屋に決まっていました。

そして、持ち前の図々しさで、レター、メールをお出しし、朝稽古見学させていただきました。本場所や巡業とは別の意味での迫力、気合いが感じられ、病み付きになりました。年に何度かは朝稽古見学の為、お邪魔させていただき、夏のビアパーティー、年末のチャンコ会、千秋楽の打上げにも都合のつく限り、参加させていただくようになりました。

更に、嬉しく感じるのは、朝稽古見学終了後、必ず、親方、女将さんからチャンコを食べていって下さいというお誘いをいただくことです。親方、女将さん、力士の方々と歓談させていただきながら、食べるチャンコ、本当に美味しいです。これは「正に百聞は一見にしかず」ですし、熱い篤いお気持ち、一徹さ、厳しさと明るさをお持ちであり、これは私が目指す人格です。相撲界の裏話、親方のお考え等いろいろなお話をお聞かせいただき、本当に楽しく勉強ができるかけがいのない時間です。

何故、現役時代、富士櫻を応援していたかというと、何より親方の筆舌では語り尽くせない努力に裏づけされた真っ直ぐな相撲に心酔していたからです。廻しを掴むことは殆どなく、押しと突っ張りに徹しられ、「突貫小僧」という異名で、一世を風靡されました。大の相撲ファンであられた昭和天皇の天覧相撲の時は、常に熱戦となる富士櫻対麒麟児戦が組まれました。若い頃の私は人生もそうあるべきであるということで、大きな影響を受けました。

こうして親しくさせていただき、親方、女将さんに対する尊敬の念を強くしております。女将さんは相撲による人間形成、相撲のすばらしさ、相撲部屋の紹介等を主旨とした著書を出されていますが、印象に残っているのは、礼節、主体性と協調性・思いやり、型を持った個性、信念を基にしたフレキシブルな指導といったことです。今の日本から薄れつつある良き伝統です。私自身、音楽活動を行ないながら、肌で感じています。実は、ここでは具体的に書けませんが、著書で紹介されている親方の指導を目の当たりにし、大変いい勉強をさせていただきました。今日はいつもに増して、稽古も厳しかったように感じ、身震いしたほどです。

親方と女将さんのご指導の賜物もあり、中村部屋の力士の皆様、本当に人間的にすばらしい方々ばかりです。

私は毎朝、四股を100回踏んでいます。詳細はお伝えしにくいのですが、丹田をベースとした腹式呼吸、チェストアップ、安定した重心、柔軟な上半身の使い方等楽器の演奏や声楽と驚くほど同じです。実にいい効果があります。

今日は長くなりましたが、相撲のすばらしい伝統を踏襲するということは今の日本にとって大切なことであると考えますし、私自身、日本人らしさを忘れない音楽を発信し、音楽普及に努めていく気持ちです。

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